続・任地
昔語り
で、地図上の直線距離はソコソコの距離だが
我が任地のドンコクロムは
青年海外協力隊のガーナ隊員の間では
三大僻地に数えられていた。
他二つは首都のアクラから
直線距離で800kmでブルキナファソとの
国境近くだとかであるが
首都から近い部類の距離のドンコクロムが
僻地認定されていて
ガーナ人からも
『あんなところには、俺だって住みたくないよ!!
ましてや日本人が住んでるなんて!!!』
と、恐れられるエリアである。
なんでそんなんかというと、
改めて地図をみていただくと解りますでしょうか?
湖に囲まれているのです。
そして陸路が続いている部分は埼玉県くらいの広さの
広大な未開拓エリアみたいなコトになっていて
道路が無いのでやんす。
だもんで、ドンコクロムのエリアに行くには
船に乗るのがマストになります。
では首都アクラから任地ドンコクロムへの
アクセスを解説します。
まず、首都のアクラからソコソコの要衝の
ンココに行きます。
ここもグーグルマップおかしいですよ。
カーカウじゃないで
NKAWKAW で ンココ まぁ100歩譲って
ンコゥコゥぐらいな感じの発音ポイけど
普通に んここ と言って通じる。
ちなみに”ン”から始まる
名前とか地名けっこうあるよガーナ
グーグルMapによると143kmで2時間25分と出てますね。
しかし、だいたい3時間半はかかったかなー
っていうのが実態です。
まず首都アクラの地方行バス、バンなどのターミナル
ここで目的地のンココ行に乗ります。
協力隊員は先輩が教えてくれるし、覚悟もあるので
やりますが、イチ旅人だったら避けたい場所です。(笑)
こういうトコロで旅装をした異邦人がいたら
鴨がネギしょって状態
無数のガーナ人に声をかけられ、なんなら
腕をひっぱられ、俺のクルマに乗れ!
こっちの方が、早い、いいクルマだ!
というまっとうにクルマに乗せようというやつと
本当に少数ですがスリとかも居ます。
※コレは高級なエアコン付きのハイエース新しそうに見えて
走行距離は10万キロとか行っている。
首尾よくンココ行に乗り込みます。
が、しかし、ここでガーナの洗礼
時刻表で発車と思っているわれら日本人
でもガーナでは満車になったら発車です。。。
という事は客席が空いているクルマやバスに
乗ったとしてもそれはイコール
出発時間までけっこう待つ、という事
ここで最大で1時間くらい、本当に運が悪いと90分とか
待つ羽目に遭います。当然常夏灼熱
待っている間はクーラー付き車両とて
クーラーは入れません。
無いクルマが多数派。
ようやく出発すると
大丈夫かよ?!という道を
どっち側通行? 人歩いてますケド??
みたいな所を整備不良のクルマで爆走します。
2年間で幸い事故に遭わなかったけど
事故遭遇率はおそらく日本の1000倍とかじゃね?
っていう感じしますよ。
3時間少々でンココの町のターミナルに到着です。
つづく